先日、仕事で Windows7の英語版を使うことがありました。
パソコンは仕事先で用意してもらったのですが、こちらで作成したソフトをインストールし、動作確認をしていると映像の再生ができません。
おかしいなぁと思い、Media Playerで再生できるか試してみようと思ったのですが、Media Playerが見当たりません。
普段ではありえない状況ですが、何が起きているのか整理しましょう。
Media Playerってプリインストールされているんじゃないの?
一般的に購入したパソコンにインストールされているWindowsの場合、Media Playerはインストールされた状態になっています。
今回の場合は、複数のOSでの動作確認をする環境を用意してもらったので、OSは別に購入したものです。
「もしかして・・・」と思ってシステムプロパティを見てみると、
やっぱり
普段では見られない「Windows 7 Professional N」の表示がありました。
そうです。Media Playerがインストールされていないのは「N」が原因です。
Windowsの「N」「K」「KN」とは
Windowsの種類には、HomeやProfessional といったエディション以外に、市場限定版というものがあります。
これには幾つか種類があり、オリジナル(無印)に対してそれぞれの以下のような変更点があります。
Media Player | Messenger | 他社製メッセージソフトのリンク | |
---|---|---|---|
N | 削除 | ||
K | 提供 | ||
KN | 削除 | 削除 | 提供 |
なぜ、こんな形になっているかというと、Media Playerがあることで、ユーザーの選択肢を狭めているということで、欧州委員会において競争法違反の判断が下されたことにより、「N」エディションが誕生しました。
その後、今度は韓国公正取引委員会から独占禁止法違反という判断が下り、その対応のために「K」と「KN」が誕生しました。
要するに、「メディア再生ソフトやメッセージソフトは、好きなものを使ってね」というスタンスのWindowsということです。
Media Playerを手動インストール
今回、パソコンを用意してくれた人が、なぜ「N」を選択したのか謎なのですが、Media Playerが必要なので、手動でインストールを行います。
こちらから、Windowsのバージョンごとの「Media Feature Pack」をダウンロードすることが可能です。
今回ようなケースはあまり遭遇することはないですが、何かの際にお役に立てば嬉しいです。
コメント