Windows10のパソコンからWindows7のパソコンに設定した共有フォルダにアクセスができないとHELP要請がありました。
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状況整理
今回は少しややこしいので状況を整理します。
共有フォルダを設定しているWindows7パソコンを「パソコンA」
別のWindows7パソコンを「パソコンB」
Windows10パソコンを「パソコンC」
とします。
パソコンBからパソコンAにはアクセスできますが、パソコンCからパソコンAにアクセスできないという状態です。
共有フォルダアクセスで使用するポート
共有フォルダのアクセスといってもネットワークを使う以上、TCP/IP通信がベースとなっています。
そして、Windowsのファイル共有では137~139を使用します。
このポートをファイアーウォールなどでブロックしているとファイル共有が使えなくなります。
しかし、今回の状況を考えると、パソコンAの137~139番ポートがブロックされていれば、パソコンCだけでなく、パソコンBもアクセスできないはずです。
パソコンBからアクセスできるということは、137~139番ポートは使えていると考えられます。
そこで他にファイル共有で使うポート番号があるのか調べたところ、「445」番ポートも使う場合があるということが分かりました。
445番ポートの役割
この 445番ポートとはどのような役割を持っているのでしょか。
Microsoftの公式サイトを参考に見てみると、下記の情報が該当しました。
内容を見てみると、NetBIOSを使用せずにダイレクトにファイル共有するサービスが445番ポートを使うと書かれています。
Windows10のファイル共有は445番ポートを使う
重要なことはWindows10ではポート137~139番を使わずに、445番ポートを使うことになったということです。
今回のケースではパソコンC(Windows10)はアクセスできず、パソコンB(Windows7)はアクセスできています。
このことから、パソコンAの445番ポートが閉じている可能性が高くなります。
調べた結果を伝え、パソコンAのポートを調べてもらったところ、インストールしていたセキュリティソフトによって445番ポートが閉じられてたようです。
まとめ
Windows7では問題なくファイル共有できていたのに、Windows10にしたらファイル共有できなくなった場合は、445番ポートが使えるかどうか調べてみてください。
OSが変わることで基本的な動作も変わってしまうことがあります。
セキュリティのためとはいえ、対処方法を公式サイト等でもアナウンスしてほしいものです。
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