QNAP NASの WebDAV機能設定

前回の記事で メモ環境を Simplenoteから Joplinにした経緯を紹介しました。

メモ環境を Simplenoteから Joplinに変更した経緯

メモアプリで Simplenoteを使っていましたが、ある理由で Joplinというメモアプリに変更しました。 今回はその経緯を紹介します。

kamihiro.net

2024.03.03

今回は下準備として自宅の QNAP NASに WebDAV機能を設定する手順を紹介します。

WebDAV機能をONにする

当然ですが、最初にすることは QNAP NASの WebDAV機能をONにするところから始まります。

QNAP NASに管理者でアクセスして、コントロールパネル → Win/Mac/NFS/WebDAVを選択し、「WebDAV」タブを表示します。

「WebDAVを有効にする」のチェックをONにすると機能が有効になります。

設定項目は、権限とポート番号ですが、ここはお好みでいいかと。

私は共有フォルダとは違う権限設定をしたかったので、WebDAV権限を選択し、外部からアクセスするためにポート番号はWebサーバと同じポートを使用するようにしました。

データ保存の共有フォルダ

メモデータを同期するために使用する共有フォルダを作成します。

今回は homeフォルダの下に「JoplinData」というフォルダを作成し、それを共有フォルダとして設定しました。

アクセス権限

共有フォルダのアクセス権限を設定します。

WebDAV機能の設定で、共有フォルダとは別の権限設定をするようにしたので、共有フォルダ権限の編集画面でWebDAVアクセスの設定をします。

アクセスを許可するユーザーの権限付与欄のチェックボックスをONにして適用ボタンを押せば権限設定は完了です。

QNAP NASの Webサーバ設定

WebDAV機能は Webサーバ機能を ONにしておく必要があります。

コントロールパネルのアプリケーションから Webサーバを選択して機能を有効にします。

この時、セキュリティ保護のために HTTPS通信を有効にしておきます。
また、ポート番号を任意の番号に変えておけば、さらに安心です。

ルーターの設定

これまでの設定で、自宅内のネットワークで WebDAV機能を使えるようになりますが、自宅外から WebDAVサーバにアクセスできるようにします。

前提として、QNAP NASに外部からアクセスできるように、QNAP Cloudの設定が必要です。
これは QNAP NASにある myQNAPcloudというアプリで設定ができます。
QNAP Cloudのサービス登録と、DDNSの設定をすれば外部からアクセス可能となります。
またセキュリティのために、SSL証明書の設定で機能をONにしておくことをお勧めします。

QNAP NASが外部からアクセスできる状態になっても、実際にはルーターによって遮断されるため、ルーターの設定を変更する必要があります。

ルーターのメーカーによって設定画面は違いますが、NATやポートマッピングという名称の機能を探してください。

私が使用しているのは NEC製の Aterm WG2600HSなので、その画面で説明します。

ルーターの管理画面にログインし、詳細設定の中にある「ポートマッピング機能」をクリックします。

NATエントリ一覧画面が表示されるので、追加ボタンを押します。

設定する項目は以下の内容です。

• 優先度：小さい番号順に優先されます。これまでの設定がなければ1から順番に設定します。
• LAN側ホスト：QNAP NASの IPアドレスを設定します。
• プロトコル：TCPを選択します。
• ポート番号：anyはOFFにして、QNAP NASのWebサーバ機能で設定したポート番号を設定します。

まとめ

メモアプリ「Joplin」の同期に QNAP NASを使うための下準備として WebDAV機能を有効にする方法を紹介しました。

次は Joplinアプリで WebDAVを使って同期する方法を紹介しようと思います。